Basic ChannelのMシリーズからのリリースで知られるVainqueurと、人気クラブBerghainのレジデントも務めるDJ Pete/Substanceによる、Chain Reactionの代表的プロジェクトScion。ベルリンのテクノを語る上で欠かせないレコードショップHard Waxで長年勤めてきた2人は、ミニマルテクノとダブを融合させ、ダブテクノとして知られるようになったサウンドの確立に多大な貢献を果たした。このサウンドは現在も新たな世代のアーティストたちに確実に影響を及ぼし続けており、時代を超えた色褪せない魅力を持つ。Tresorレーベルの200枚目の作品として2002年にリリースされたScion「Arrange And Process Basic Channel Tracks」は、その集大成の1つと呼べる作品だ。