幼少の頃から楽器を嗜んでいたわけでもなく、多感な思春期を海外で過ごしたり、特別な人間に師事したわけでもない。そして彼の音はアトモスフィックな空間を作り出したり、クラウドを別世界へ導くわけでもないかもしれない。ただ彼は愚直なまでにテクノに忠実であり、それは何処でも聴ける様でなかなか出会うことのできない真のフィジカルなダンスミュージックだ。つまり、彼はただのテクノ好き、いや、結局はただの遊び人である。