ロシアが誇るスーパースターDJ/プロデューサー、Nina Kraviz (ニーナ・クラヴィッツ)。シベリア・イルクーツク出身。レーベル〈трип〉〈GALAXIID〉主宰。

2006年、世界各地から選ばれたプロデューサー/ヴォーカリスト/DJ/演奏家などが独自に音楽を追究する音楽学校Red Bull Music Academyに参加。2009年から〈Naïf〉〈Underground Quality〉〈Rekids〉といったレーベルよりシングルリリースを重ね、2012年にデビューアルバム「Nina Kraviz」を発表。同作は、Resident Advisorで“ロシアンハウスの金字塔”と称賛され、DJ Magの「ALBUMS OF THE YEAR」でも年間2位を獲得。プロデューサーとしての評価を決定的なものにした。

2014年には、エレクトロニックミュージックのトリッピーでアシッディな面にフォーカスした自身のレーベル〈трип〉(トリップ) をローンチ。翌年、同レーベルはmixmagの「THE BEST RECORD LABEL」を受賞。2015年に「DJ-Kicks」、2016年に「Fabric 91」の2枚のオフィシャルミックスCDをリリース。
2017年には、エクスペリメンタル、アンビエント、サイケデリックミュージックに特化した〈трип〉のオフシュートレーベル〈GALAXIID〉を始動している。

DJとしては、テクノ、ハウス、アシッド、トランスなどを自由自在に操る唯一無二のプレイで、Coachella、Tomorrowland、Sónar、MUTEK、Movement、Time Warp、Awakenings、Dekmantel、Dimensionsなど世界中のビッグフェスティバルを総ナメにして、mixmagの「DJ OF THE YEAR 2017」を受賞。
ここ日本でも、2017年にFuji Rock Festival、2018年にはUltra Japanに出演している。また、〈трип〉クルーとアイスランドの火山口や洞窟、ヘルシンキの地上50メートルの高さにあるUFOのような給水塔で、DIY精神に満ちあふれたレイヴも開催。最近では、中国の万里の長城やパリのエッフェル塔でDJをして大きな話題を呼んだ。