Kasra

(Critical Music | UK)

「Kasraはドラムンベース界の深層の守護神的存在だ。彼は自身の活動に熱意も慎重さも欠かさない。(私にとって)気心の合う人だ」Goldie, Metalheadz Kasraが創設したロンドンを拠点とした〈Critical Music〉は、近代のインディーズ音楽界の最先端と言われているレーベルだ。情熱的なDJである彼は、小規模だった自身のレーベルを今やドラムンベース界で最も尊敬される地位へと導き、育て上げた。

「レーベルを立ち上げた理由は、自分の愛する音楽に携わり、新たなアーティストや彼らの音を育て、画期的なアイデアを世に出していきたいと思ったから。」Kasra。何年にも渡り〈Critical Music〉は、音楽シーンに携わる様々なアーティストを世に送り出してきた。しかしただヒットアーティストをリリースするだけでは満足できなかったKasraは、自身のDJとしての過密スケジュールにもかかわらず、Critical Soundというレーベルナイトまでも開催している。このレーベルナイトは、〈Critical Music〉所属のアーティストに加え厳選されたゲストアーティストを招き、世界中を駆け回りCritical Soundの音を届け続けている。

さらに彼は、「Fabcric Live 62」のミックスを任せられるという、ほんの一握りのDJが生涯をかけやっと成し遂げうるような快挙をすでに達成している。彼がミックスした「Fabric Live 62」のアルバムは、その年最も売れたドラムンベースアルバムの一つとなった。
その後はイギリスを拠点に、世界中でDJ活動やレーベルナイトの開催を続けた。オーストラリアで開催されたNew Years’ Eveフェスティバルや、あのEDC Vegasなどでもパフォーマンスをしている。その間も自身のA&Rスキルを用い、〈Ivy Lab〉〈Emperor〉〈Hyroglifics〉などより音楽を出し続け、またSam BingaやEneiのアルバムや、D&B ArenaのAlbum of the Yearに選ばれたMefjusの斬新なデビューLPなども手がけた。
〈Critical Music〉は2017年に15周年を迎え、ダンスミュージック界のリーダ的地位を確立させ、業界内のインスピレーションとして活躍し続けている。同年Kasraは、Boomtownやプラハで開催されたLet it Roll、アメリカでのEDCなどを始めとした有名フェスティバルのヘッドライナーを担当した。また、スタジオで作業をする時間も増やしたことで、彼はMefjusやEneiとのコラボを達成した。

2018年はKasraにとってさらなる快進撃となった。アップルミュージック主催のBeats 1 D&B Monthでヘッドライナーを担当し、更にInsideInfoとのコラボプロジェクト、Circuitを立ち上げた。彼のファンに加えイギリスのBBC Radio 1からの熱狂的なサポートを得て、今後一層Circuitsでの作品をリリースしていくであろう
Kasraの活躍は勢いを増し〈Critical Music〉からは初となるソロEPのリリースへの期待が募る。15年以上も業界で力を発揮してきた彼の、次なるチャプターはまだ始まったばかりである。