Carlos Souffrontは、音楽への深い造詣と卓越したスキルを駆使し、予測不可能な展開、そしてエキゾチックスパイスを加えてリズミカルでユニークな物語を提供するDJ’s DJと評されるアーティストだ。彼の父親が所有し、蔵に眠っていたベルトドライブ式のターンテーブルとカセットデッキを使用しミキシング技術を習得する。同郷/同世代のアーティストであるMike Servito、Tadd Mullinex、Matthew Dear等とともに切磋琢磨を重ね、インディロック/ポストパンク/実験音楽/アンビエント/ロック/ハウス/テクノに深く傾倒、それらへの知識を深めさらに掘り下げていくうちに、彼特有の持ち味、個性といったアーティストとして欠かせない要素を吸収、そして確立していった。
Ectomorph (Erika and BMG) のメンバーとは、スタジオでの時間を共有したり彼らのライヴパフォーマンスでも幾度となく共演をしてきた仲であるが、彼らが中心となり発足したアメリカ・中西部地方において重要な意味合いを持つパーティInterdimensional Transmissionsにおいても、カルロスは中核となるアーティストの一人として出演している。それらのイベントでもカルロスは、タイトな中にもゆったりしたムードを創り上げ予想を裏切るエッジをもたらしてきた。当初のNo Way Backパーティにおいても、12時間という長い時間をもって聴衆をリアルな音楽体験へと導いたのである。
エレクトロニックミュージックにおいて、オリジナルと呼ばれる存在は稀有である。しかし彼がもたらす音楽体験をフロアで体感した人たちは、彼がその稀有な存在であることを認識するだろう。