ベルリン近郊で育ったFadi Mohemは若くしてエレクトロニックミュージックへの情熱を抱く。サウンドエンジニアリングを学びレコードエンジニアを務めた経験が、現在の彼の技術、および自身のサウンド制作へとつながっている。トレンドに従うのでなく常に自身の理想のサウンドを求めるMohemは、初期のデトロイトテクノ/ベルリンダブ・テクノ/ドラムンベース/ダブステップ/IDMの影響を受け、型破りなスタイルを得意とする。
2017年後半に〈WERK Records〉よりデビューを果たし、ファストでファンキーな反復的リズムで構築されたテクノサウンドが評価され、そのデビュー作は現在でも著名なクラブで日常的にプレイされ続けている。その後、Modeselektor監修によるコンピレーションシリーズ「Modeselektion Vol. 04」の中の1曲として選ばれ、24年ぶりに復活したModeselektorのレーベル〈Seilscheibenpfeile〉からもフルEP「Reinforced」を発表した。
DJセットではどのスロットでも考え抜かれた選曲で常にフロアを湧かし、ライヴセットは即興のみで構成され、ユニークでテクノの核心をつく内容となっている。