Don Williamsはベルリンのテクノシーンの中でも最も型破りなテクノアーティストの一人であるといえる。旧東ドイツ地域の社会化は90年台半ばに始まり急速な展開を見せるが、Donにおいてはレコードコレクターからプロデューサー、そして〈Tokomak〉レーベルのオーナーへと足跡をたどるのに時間はかからなかった。1999年には彼の最初のリリースが発表されると、続いてMark Broomのレーベル〈Pure Plastic〉や〈Rewired〉〈Styrax〉等のレーベルからも続々と作品がリリースされた。
2005年には新たに、自身のレーベル〈Mojuba〉を設立、精巧でオリジナリティを併せ持つディープハウスをコンスタントにリリースしていく。彼のテクノプロダクションにおいては、2006年にホームレーベルとなる〈a.r.t.less〉を設立。2008年以降は異なる特徴を持つレーベルからも作品を発表。
彼のレーベルからは自身の作品のみならず、Chez DamierやRon Trent、Steve Rachmad、Mark Kinchen等の作品もリリースし、プロデューサーとしてもレーベル運営を通しても、マルチな才能を証明していく。
DJとしてはデトロイトスタイルを基調に、2008年より〈Mojuba〉レーベルナイトを世界各地で開催、またPanorama Barでのそれもホストしている。
現在はデビューアルバムの制作に焦点を合わせ、多くの楽曲制作/リミックス制作に取り組んでいる。