10代の頃はN.W.A.やGang Starr、ATCQなどのヒップホップに夢中だったというMarcelは、90年代前半のベルリンにてテクノを体験。その重く斬新なシンセ、アシッドサウンドに魅せられ今日に至る。90年代半ばからベルリン郊外の町フュルシュテンヴァルデにてDJを始め、同郷の盟友Marcel Dettmannとレギュラーパーティーを開始。97年からTresorを始めとするベルリンのクラブでもプレイするようになり、04年にBerghainがオープンした際にレジデントに抜擢される。複雑なドラムパターンとラフなサウンドをシームレスに紡いでいくスタイルを持つ彼は、様々な時代の楽曲を組み合わせ、「一つの物語のようなプレイ」を心がけているという。09年、10年のThe Labyrinthに連続出演した他、DJ Nobu主催Future Terror 9周年パーティーにもゲスト出演。07年からは制作にも乗り出し、Ostgut TonからのEPやリミックスを手がけプロデューサーとしても注目が集まる。11年に初のオフィシャルミックスCD「Berghain 05」をリリース、13年には待望のファーストアルバム「Fokus」を発表。11年に自身で立ち上げたIMF (Index Marcel Fengler)レーベルも昨年から精力的にリリースを開始している。