Saoirse

(TRUST | UK)

Saoirseが最初にエレクトロニックミュージックに触れたのは、母国アイルランドで母親を連れ出して参加していたレイヴやパーティだった。そこで彼女はレフトフィールド、フルークやオービタルといった電子音楽に惹かれていき、やがてそれは忠誠心とも取れるほどの情熱へと発展していくのである。最後の1ペニーまでをレコードに費やすようなコレクターへとなるのに、そう時間はかからなかった。そしてメディアカレッジへと進学した彼女は、ラジオの世界への扉を開き、海賊版のラジオショーで数多くプレイするようになると、アイルランドのメジャーな放送局であるRTEにも出演するようになる。そして遂にはRinse FMでも毎月の放送枠を担当、BBC Radio 1でも感謝と知識を音楽を通して発信している。
SonarやBerghainなど一流のフェスティバルやクラブにも出演するようになると、彼女の名前は、そのオリジナリティあふれるプレイスタイルと共に瞬く間に世界中へと広がる。イビサでのRicardo Villalobos、ロンドンでのDVS1との共演実績やObjektとデッキを共有したことからもその多様性がいかに認められているのかが、覗えるだろう。
ダブ/アンビエント/ハウス/ジャズ/エレクトロ/ガレージ/テクノ、そしていくつかのサプライズや予測不可能な展開に至るまで、悠々と音を織り交ぜ、自身を持ってサウンドをコントロールしてみせる彼女の創造性は人を惹きつけてやまない。
制作においてもロンドンのスタジオでハードウェアシンセサイザーとドラムマシンを駆使して、日々精進を重ねている。