Matias Aguayo(マティアス・アグアーヨ)はチリ生まれ・ドイツ育ちのプロデューサーで、ジャンルにとらわれないクロスオーバーな作品群を創ってきた。それはまるで、熱帯の眩い太陽の光によってくっきり型どられる、暗い影を混ぜ合わせたような音。人にどう評されようとも、「自身の声」という楽器が、彼の音楽の軸であり続けてきた。劇場で監督/俳優業に従事していた青年期から既に、アグアーヨは音による幻想を演出するために、その声を活用してきた。最低限の機材とマイク1本のみを使い、ヴォーカルと楽器音の境界をぼかしながら、録音した複数のヴォイスサンプルを重ねていく、極めて即興性の高いライヴセットで聴衆を魅了する。
2000〜2003年に彼がCloser Musikというプロジェクトを走らせていた頃から、ケルンを拠点とするもはや伝説的なテクノレーベルKompaktから支持を受けており、2005年にソロデビュー作品となるレコード「Are You Really Lost」、2009年にセカンドアルバム「Ay Ay Ay」、2014年に「Legende EP」をそれぞれリリースしている。