Giuseppe Marchegiano (ジョゼッペ=マルケジャーノ)がHubbleという名で制作活動を始めたのは、2007年初旬のできごとだった。ドイツのレーベルMoultonから処女作となるレコードをリリースするやいなや、ベルリンを始めとする世界各地のアンダーグラウンドテクノシーンにおいて注目を集めるようになった。
彼の生み出すサウンドは、言うなれば「陶酔の旅」。浮遊感のあるテクノサウンドとサイケデリックな空気感が評価され、これまで世界中たくさんのパーティに招かれてきた。特定のジャンルやスタイルに縛られないからこそ持ち得る、高い柔軟性も強みだ。例えば、クラブで言えばベルリンのClub der VisionaereからBerghainまで、ミックスシリーズで言えばArmaからモントリオールのPicnic Electroniqueまで、フェスティバルで言えば日本のruralからルーマニアのSunwavesまで、実に様々な場面において、その多才ぶりを魅せてきた。
2010年に初のアルバム「Forget me not」をArchival Musiqueからリリース。また同年から、ベルリンのアンダーグラウンド・ミュージック・コレクティヴであるSleep Is Commercialに所属。元々友人であったアーティストEBBBことPheekと共作として発表したセカンドアルバム「Reverse Utopia」を皮切りに、以後のヴァイナルオンリーの作品に関しては、ほぼ全て同レーベルから発表している。
それ以外の作品については、HaknamやNot So Secret Diary、Concrete Recordsといった多様なレーベルからリリースを行っているほか、非営利プロジェクトから匿名で楽曲を発信する活動も行っている。2015年にはセルフレーベルDOMVを発足させた。