デトロイト/UK/ベルリンに影響を受けた、へヴィかつ細かく切り刻まれた電子音楽は、Laurel Haloのコアと言えるサウンドであり、彼女のライヴパフォーマンスやDJ、アルバムやスコアの作曲にいたるまで、あらゆる面に表出している。
アメリカ・ミシガン州出身、ベルリンを拠点に活動するLaurelは、2012年にKode 9が主宰するロンドン拠点のレーベル〈Hyperdub〉よりアルバム「Quarantine」をリリースしデビュー。同作は、The Wire Magazineのアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど衝撃的なデビュー作となった。続く2013年に同レーベルから「Chance of Rain」、2015年に「In Situ for Honest Jon’s」をリリースしており、レーベルの主力アーティストとして活動している。
これらのアルバムを引っさげて行った世界ツアーでは、彼女ならではのハードウェアマシン使いとその美学が高い評価を得た。また彼女は、Berlin Community Radioでレギュラー番組を持っており、ミシガン州のアナーバーに位置する伝説的ラジオ局WCBNより独自のフリーフォーマットなDJを披露している。
2015年には日本のバーチャルポップスター、初音ミクとのコラボレーション・インスタレーション『Still Be Here』のサウンドトラックを手掛け、2016年にベルリンのHaus der Kulturen der Weltで初演され、続いて2017年にロンドンのBarbicanでも披露された。
2017年にアルバム「Dust」、2018年にミニアルバム「Raw Silk Uncut Wood」をリリース。