Renick Bell

“Renick Bellはアルゴレイヴシーンに抜きん出るショッキングなプロデューサーである”とMixmag誌は評している。Resident Advisor誌によれば彼は“アルゴレイヴのボス”であり、また、“アルゴレイヴムーヴメントの主要人物の一人であり、彼が音楽を作るのを見るのは、それに乗って踊るのと同じくらい楽しい”と書いている。

Bellは、自身が作成したソフトウェアConductiveを含むオープンソース・ソフトウェアを使い、パーカッションとノイズ/ヘヴィなベースのきいたアルゴリズムが生む音楽を、その場でプログラムを打ち込むライヴコーディングで即興する。各パフォーマンスが新しくユニークで彼自身にさえも未知であり、そのライヴプログラミングは観客にも見えるように投影される。

2018年、同年のグラミー賞にノミネートされたプロデューサーRabitのレーベル〈Halcyon Veil〉からアルバム「Wary」をリリースする。2019年には、英国マンチェスターThe Warehouse Project史上初のキュレーションイベントに、Aphex Twinにより抜擢される。レコードレーベル〈Seagrave〉からは「Turning Points」をリリースし、これはFACT誌の2018年度ベスト50アルバムの19位にランクインし、大きな成功を収める。その他Lee Gambleのレーベル〈UIQ〉、ベルリンに拠点を置く〈Conditional〉や〈Saplings〉などからのリリースがある。

Bellは大学等で教鞭を執るとともに、ソフトウェア作成の研究と実践、ライヴコーディング、エレクトロニックミュージック/芸術に関する研究論文の執筆等、幅広い音楽活動に従事している。2001年からアジアに、2006年から東京に拠点を置く彼は、テキサス州西部出身である。