ニューヨークを拠点にミキシングエンジニアとしても活躍するチリ人アーティスト、Nicolas Jaar。
彼は10代の頃からニューヨークのダンスミュージックの渦中に身を置き、2007年から2010年まではレーベルWolf + Lambに貢献、そして2011年にフランスのハウスミュージックレーベルCircus Companyよりリリースされたデビューアルバム「Space Is Only Noise」が各メディアより大絶賛され、彼の快進撃が始まる。
2012年にニューヨークで開いた5時間に渡るバンド編成のコンサートが話題になり、BBC Radio Essential Mixを担当、本作は同年のRadio 1’s Essential Mix of the Yearを獲得した。2013年にはJaarとDave Harringtonのプロジェクト、Dark Sideとしての活動も開始させ2014年にフジロックを含むワールドツアーを敢行。
2015年にはアンビエントの作曲にも着手、アルメニア映画The Color of Pomegranatesのサウンドトラックを担当し、アルバム「Pomegranates」の発表へと繋がることとなる。同年、パリ郊外に暮らすスリランカ難民の家族を題材としたスリラー映画であるDheepanのサウンドトラックも担当、その作品はカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを獲得した。
前述の「Pomegranates」をリリースしたレーベル、Other PeopleはJaar自身がファウンダーであり彼の音楽仲間たちを中心として数々のミュージシャンの作品をリリースしている。
また彼の最新アルバム「Sirens」は新たな境地へと挑戦する彼の姿を窺い知ることができるだろう。