1996年に〈Blueprint Records〉からデビューを果たしたOliver Hoは、キャリア初期のダークなエレクトロニック作品から、自身主宰の〈Meta Records〉からのオーガニックでパーカッシヴなグルーヴまで、様々なスタイルのテクノを探求してきた。これら全てのアイディアやサウンドは、現在進行中のプロジェクトRaudiveに生かされている。Raudiveでは、彼の過去作品に見られるパーカッションをよりスロウでディープなサウンドへと変化させ、ハウスのファンクさとテクノのエレクトロニクスと融合させたサウンドを展開する。
〈Klang Elektronik〉からの1stリリース「Audio EP」をきっかけに、〈Klang〉や〈Music Man〉〈Poker Flat〉〈Get The Curse Music〉〈Cocoon〉〈We Are〉そして〈Macro〉といったレーベルからリリースされたRaudiveのサウンドは、どんどんと進化を遂げていった。最近ではRaudive名義では2枚目のアルバムとなる「A System Of Objects」を〈Macro〉から発表。同作では、不思議でエキゾチックなパーカッション、アヴァンギャルドなインストゥルメンテーション、そしてダーティなマシンリズムの融合を表現した。
2014年初め、OliverはBroken English Club名義で、Regis、Silent Servant、James Ruskinが主宰するレーベル〈Jealous God〉と契約。Broken English Clubでは、Raudiveが持つダークな要素を更にインダストリアル/ノイズ/ポストパンクの方向へと押し進めたサウンドを生み出していった。
更に最近では、3つ目の名義として3人組ユニットZov Zovを始動。Shifted主宰の〈Mira〉からのリリースを控えているデビュー作は、アヴァンギャルドなノイズやドローンといったアブストラクトなサウンド・エクスペリメントをフィーチャーしている。こうした様々なジャンルの音楽を取り入れる姿勢は、ニューヨーク/東京/パリ、そして地元ロンドンなど、世界各地でOliverがプレイするDJセットにも反映されている。