本名Martijn Deijkers。様々な音楽スタイルを融合した革新的なエレクトロニックミュージックを提示し続けるオランダ人アーティスト。
2000年代後半、ポスト・ダブステップのムーブメントに乗って台頭したMartynは、デトロイトテクノの未来的感覚とシカゴハウスのパワフルなグルーヴをダブステップ通過後の感性で落とし込んだ楽曲により、早くから広くファンを獲得してきた。
彼の音楽が持つ多様な魅力は、先進的なヒップホップサウンドで知られるFlying Lotusのレーベル”Brainfeeder”や、イギリス屈指の名門レーベル”Ninja Tune”からアルバムを発表してきたことからも明らかだ。3rdアルバム「The Air Between Words」ではFour TetやInga Copelandとコラボレーションを行ったことでも話題になった。
他にも、鮮烈な色使いによるコラージュデザインで知られるレーベル”3024″のA&Rとしても手腕を振るい、近年ではベルリンのクラブPanorama BarのレジデントSteffiとのプロジェクトDoms & Deykersの作品を発表している。名門ミックスシリーズ「fabric 50」では、楽曲制作と同じくカテゴリー不可能なDJミックスを披露。ときに大胆な選曲と滑らかなロングミックスで知られ、世界中の主要クラブ/フェスティバルの常連となっている。
2010年にはサウンドトラックを手掛けたショートフィルム「Great Lengths」に出演。ファッションショーの音楽も手掛けるなど、彼の活動は多岐にわたる。