Efdemin

(Dial | Naïf | Curle | Ostgut Ton)

ベルリンを拠点とするEfdeminことPhillip Sollmannは、ディープでかつサイケデリックな特異なハウス/テクノサウンドで知られ、これまで〈Dial Records〉からの3つのアルバムを含む多くの作品をリリース。2018年にはMargaret Dygas、Tobias.、Marco Shuttle等を含む7人の著名アーティストとのハイブリッドミックスCDを、自身のレーベル〈Naif〉と〈Curle〉より同時リリースしている。
長年にわたりBerghainやPanorama Barのレジデントを務め、近年では2018年にKonrad Sprenger、Oren Ambarchiとの共作「Panama / Suez」 EPの発表、2017年のルール・トリエンナーレやベルリンのフォルクスビューネで行われたアメリカ人現代音楽家Harry Partchにインスパイアされたパフォーマンス作品「Monophonie」(Ensemble Musikfabrikとの共同制作) や、〈Dial〉のサブレーベルである〈Sky Walking〉よりリリースされたコラボレーションLP「Gegen die Zeit」等、実験的でマイクロトーンな構成にも力を入れている。
2019年2月〈Ostgut Ton〉よりリリースした最新アルバム「New Atlantis」は、イングランド近世の哲学者Francis Baconの17世紀未完の遺稿である同名の小説からインスパイアされたものであり、芸術/科学/技術/ファッションの統合を通して社会の進歩に捧げられた架空の島を舞台にユートピア世界と理想の国家を描いている。このアルバムは、SollmannがEfdeminとして追求し続けてきたダンスミュージックと近年の前衛的なサウンドアートプロジェクトがひとつになった作品と言えるだろう。