世界最高峰のクラブとして名高いBerghainのレジデントDJ。
Borisの音楽体験は、ハイエナジーを聞いて踊るようになったという80年代初頭にまで遡る。その後、ニューヨークに滞在した4年間で、Paradise GarageのLarry LevanやLoftのDavid Mancusoに多大な影響を受け、自らの音楽観を確立。ディスコ/ハイエナジー/ポストパンク/ロック/ハウス/テクノといったあらゆるスタイルのトラックを自らの感性に従って自在にミックスする現在のロングセットの基盤となった。
ベルリンに帰国後は、Berghainの前身であるOstgut/Panorama Barが開店した当初からレジデントを担当。2005年から2010年まで〈Careless Records〉のA&Rを務めたほか、DiscodromoとともにゲイパーティCocktail D’Amoreを手掛けるなど精力的な活動を展開。特定のジャンルを突き詰めるのではなく、多彩な音楽をBorisという個性で結び付け、パーティ終盤に特有の自由な雰囲気を演出できる彼は、Berghainの朝方に欠かせない貴重な存在として多くのファンたちを魅了し続けている。