変幻自在のハウスセットを武器に、都内各所のクラブやバーを中心に20年以上のDJキャリアを積んできたENUOH。東京生まれでホームタウンは渋谷。90年代初頭、芝浦GOLD、西麻布YELLOWをはじめとするナイトクラブシーンに魅せられ93年よりDJを始める。小学生時代はエレクトーンとファミコン三昧。ゲーム音楽の録音編集の傍らパソコンで打ち込みを始める。以後、電子音楽漬けの生活へ。
10代の多感な時期、多くの時間を世界一のレコ屋密集地区であった宇田川町で過ごす事により培われた音楽センスは渋谷育ちならではのものがあり、その経験によって裏打ちされた音叉のように共振するハウスミュージックを軸としたDJスタイルは、パーティのオープンからラスト、高級ラウンジバーからアンダーグラウンド野外フェスまで、場の空気と共鳴し増幅させるオールラウンドタイプ。選曲スタイルは広義でのハウスミュージック。ディープ・テック、2つのエッセンスとニューディスコフレイヴァをハウスマナーに基づき組み上げてゆく安定感のあるセットが特徴。
自身のレジデントパーティとして、10CountBlock、ΦΤΦ、FUTURE PRIMITIVEを代官山AIR、青山OATHにて開催してきた。また、アジア各国で開催しているAsian Exchange Projectにて韓国からオファーを受け世界進出という新たなステージへと突入。2015年の香港・マカオツアーでも彼のプレイは現地オーディエンスを熱狂の渦に巻き込み、質の高さを海外でも実証した。
2016年から青山OATHの箱企画レギュラーパーティTHE OATHのレジデントDJとして第3土曜を隔月で担当している。ナイトクラブ以外では、神奈川県藤野で開催されているマルシェ・ビオ市にて音楽療法士として選曲活動中。
自他ともに認める無類のパーティフリークとして知られるENUOHから発信される音は、違いの解るコアなオーディエンスの注目を集め、変わり続ける東京アンダーグラウンドのメインストリームに存在している。アンダーグラウンドという括りを飛び越え、まさに東京ハウスサウンドと言って過言はないだろう。