1999年に、Joshua EustisとCharles Cooperによって結成されたエレクトロニックデュオ。
学生時代から共に活動してきた2人は、シカゴを拠点とするレーベル〈Hefty Records〉を運営するJohn Hughes IIIへデモを送ったことをきかっけにデビュー。2001年にデビューアルバム「Fahrenheit Fair Enough」をリリースした。
AutecheやAphex Twin、Jegaといったイギリスのエレクトロニックミュージックや、ハウス、テクノ、バウンスラップなどアメリカのブラックミュージックを融合させたスタイルを持つ。先見的なエレクトロニックデュオとしてのあり方や、新しいアイディアを探りながら、当時のUSミュージックとは違う独自の路線でヒップホップ、ソウル、エレクトロニックミュージックの結合点を見出した。
2004年、2枚目のLP「Map Of What Is Effortless」は、ソリッドなレイヤーとモダンなR&Bに合わせ、ボーカルにDamon AaronとLindsay Andersonを招いて制作された。3年後〈Hefty Records〉よりコンピレーション・リミックスアルバムをリリース。原曲にはNine Inch nailsやAmmoncontact、Slickerが参加している。
活動を開始して10年目の2009年には、3枚目のフルアルバム「Immolate Yourself」を〈BPitch Control〉よりリリース。今までのリリースとは違った、よりダークで動きの強いシンセサウンドを取り入れたプロダクションとなった。
「Immolate Yourself」がドイツとアメリカでリリースされる最中にCharles Cooperが急死。Telefon Tel Avivとしての活動は一時停滞した。2014年にEustisはSons of Magdalene名義でソロアルバム「Move To Pain」を〈Audraglint Recordings〉からリリース。その後、1年を経て2016年にTelefon Tel Avivの活動をソロで再開すること決意。同時にデビューアルバムを〈Ghostly International〉からリイシューし春には北アメリカツアーを敢行。
2019年には「Dreams Are Not Enough」、2020年には「For James, To Sleep」と新たな作品もリリースされている。