世代を超えて、ブルックリン・ネイティブ達に愛されてきた、DJ SCRATCH。EPMD、ジェイ-Zやディディのステージで、最もスキルフルなパフォーマンスを見せてきたDJの一人として知られている。
1988年にニューヨークで行われていたミュージック・コンファレンス、『New Music Seminar』の”Battle for World Supremacy DJ Championship”での優勝を切っ掛けに、ヒップホップ・レジェンドRUN DMCのツアー“Run’s House World Tour”に参加。後にRUN DMCのDJであったJAM MASTER JAYの後押しで、ヒップホップ黄金期を飾ったラップデュオEPMDのDJとなり、驚異的なトリックを世界に見せつけ、唯一無二のテクニックでオーディエンスを沸かせてきた。そんなSCRATCHが生み出したターンテーブルでのトリックやルーティンは、今もなおバトルDJ達に引き継がれている。
以後全米のTV番組や映画でも活躍を見せ、あの2PACが主演した伝説のヒップホップ映画”JUICE”でも演技指導とスタントDJとして出演したことは有名だ。
さらにバスタ・ライムズ、50セント、LLクールJ、メソッドマン&レッドマンといったアーティストへのトラックの提供で、プロデューサーとしての頭角を見せ、数々のクラッシクスを生み出している。近年は、ビヨンセの”Formation Tour”のDJを務め、17年ぶりにアルバムのリリースした”A TRIBE CALLED QUESTのアルバム”We Got It from Here… Thank You 4 Your Service”にも参加し、2017年グラミー賞ではATCQのDJとしてステージに上がった。さらにヒップホップの父、KOOL HERCからグランドマスターの称号を受け、”GRABDMASTER DJ SCRATCH”として、ヒストリーに伝説を刻み続ける、ヒップホップ・アイコンの一人となった。
自身が運営するプラットフォーム”SCRATCHVISION”では、ベテランから若手までハイスキルのDJをフィーチャーし、ライブDJのストリーミングを展開。日本でも、DJ KOCO aka SHIMOKITAをフィーチャーした”SCRATCHVISION TOKYO”で、注目を集めている。