LAを拠点に活動している実験的電子音楽家。ルーツは90’sのLAのアンダーグラウンドレイヴシーンに深く根ざしている。音に対する探究心が幼少期のBaseckをターンテーブリズムに目覚めさせた。スクラッチでサウンドマニピュレーションの味をしめた彼の興味は次第に電池駆動のおもちゃからドラムマシン、ドラムマシンからモジュラーシンセサイザーへと派生して行った。そこから彼のユニークなスタイルと多岐にわたるハードウェアの知識が音楽技術開発へと導くことになった。そしてついに2013年からシンセサイザーメーカーと共同でユーザーのプレイアビリティの向上の研究に携わるようになった。Dave SmithのアナログドラムマシンTempestはBaseckの作成したプリセットでリリースされている。またNoise EngineeringのユーロラックモジュールVariatic Basicusは彼のライブセット専用に作成されている。いままでBaseckはヨーロッパ、メキシコ、ロシア、日本、そして北米でライブをしてきている。これまで多岐にわたるアーティストとコレボレーションをしており、GenesisのP. Orridge、cEvin Key、clipping.、Dj Pierre、Damo Suzuki、Otto Von Schirach、Venetian Snares等と組んだことがある。
Baseckはパフォーマンスのクライマックスにさしかかるとデジタル/アナログハードウェアの特色を生かして80sのブレイクダンスやインダストリアルのドラムマシンサウンドとドラムンベースやブレインダンスを融合させた実験的なアプローチで終盤を迎える。