25年以上のキャリアの中でほぼ全てのダンスミュージックを吸収した北欧はスウェーデン、ストックホルム出身のB-BOY。ブレイクダンスのナショナルチャンピオン、プロモーター、レーベルオーナーそして地元サッカークラブのコーチを務めるなど多くの顔を持つ。80年代後半にヒップホップのDJとしてキャリアをスタートし、90年代前半に訪れたNYのSound Factory Barで、彼のブラックミュージックに対する熱がハウスミュージックへと昇華。
地元ストックホルムのクラブで1996年から毎月最終水曜日に彼が開催した『Raw Fusion』というパーティーは当時のスウェーデンのクラブシーンの全てを反映し、過去13年の歴史の中でTheo Parrish、Peanut Butter Wolf、Jay Dee、Carl Craig、Laurent Garnier、DJ Harvey、Gilles PetersonそしてKerri Chandlerといった名だたるスターDJをゲストに呼び、ストックホルムのダンスミュージックシーンの基礎を創った。
Raw Fusionも2001年には音楽レーベルとしても活躍し、日本でも強烈なヘッズ達を生み出した。そして2011年、新たな相棒、Tooliとともにハウスレーベル『Local Talk』を始動。Kyodai、Lay-Far、Crackazat、Atjazz、Adesse Versionsなど、気鋭のアーティストの作品を常に送り出している。今年はキャリアの集大成といえるセルフコンピレーション『DIGGING BEYOND THE CRATES』をUKの名門レーベルBBEからリリース。終わりのない選曲の旅を25年以上も続けている数少ない「リアルDJ」の1人である。