K-HAND

The First Lady of Detroitとしても知られるDJ/プロデューサー、K-HANDことKelli Handは25年以上というキャリアを持つデトロイトが誇るアーティストである。幼い頃から音楽に強い興味を持ち、音楽理論を学ぶ為ニューヨークの大学へと進学する。そこでLarry LevanのParadise Garageに出会い、その後もデトロイトのクラブシーンにてKen Collier等の影響を受ける。

男性優位とされていた当時、ジェンダーステレオタイプを嫌った彼女は、KelliではなくK-Handとして活動を始める。彼女のDIY精神は音楽ビジネスのノウハウを身に付ける為、Jeff Millsからのリリースオファーを断り、 “Acacia”を立ち上げることとなる。その後、Claude Young、Sean DeasonやWamdue Kids、そしてディストリビューターIntelliNETを通して、その設立者John AcquavivaとRichie Hawtinとの交流を持つ事となった。

1994年、 デトロイトのアーティストとしては初めての“Warp Records”からのリリース、翌年には “!K7”の記念すべき初のアーティスト名義のアルバムを発表。25年以上に渡り数々のリリースを果たしてきた彼女は、2017年、Nina Kravizのレーベル“трип”からの作品を発表し、更なるステップを踏み出した。