新世代辺境ダンスミュージックの祭宴

斬新奇抜に電子音楽を連ねるDJと各国の辺境レーベルからの作品で知られる才女Lena Willikensと、デビューから僅か数年でダブステップ通過後のシーンにベースとテクノの新たな融合形態を生み出し、一躍時代の寵児となったObjektが揃ってContactに初登場を果たす。Lena Willikensが長年築いてきたキャリアには異質ながら揺るぎない一貫性があり、彼女の作品ないしDJが常に含有する既成概念に捉われない実験精神は、ダンスという肉体性と快楽性との結合にまで到達している。一方のObjektもDJにおいては、しなやかな肉体性と高い機能性を兼備する電子音楽を広範囲にわたって手懐けることで、混沌と統制を両立させる感覚を確立。作品同様に驚きに満ちたプレイは世界中で話題となり、今年は名門レーベルTresorから初のミックスCD「Kern Vol.3」を発表した。共演には、昨今の東京のインディーシーンを支える柱となっているBig Loveから7インチを発表したばかりのSapphire Slowsが登場。音楽的時代感覚が近似する3人が独特のグルーヴでStudio Xを支配するだろう。Contactラウンジでは、Detroit UndergroundからアルバムをリリースしたGalcidがライヴを披露するほか、DJ/バイヤーとしてイタロ・ディスコなどをいち早く日本に紹介したDr. Nishimuraもプレイする。